2007年4月22日 (日)

カービング:フィニッシュカット(デコレーションカット)。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

ちょっと間が開いてしまいましたが、今回は『スーベルカッター』での『フィニッシュカット(デコレーションカット)』という仕上げの作業の説明をしたいと思います。
070422_01_finishcut
『フィニッシュカット(デコレーションカット)』とは、花びらやぺタル(小さな葉っぱ)などに『スーベルナイフ』で装飾的にカットを施す作業です。

流れを強調したり、花びらの動きを表現したり。
この作業をすることで、カービングに表情がでてきます。

昨年、一昨年と、憧れの地『シェリダン』から、”Clint.Fay”さん、”Jim.Jackson”さんが来日し、講習をされた時にお二人ともおっしゃっていたのですが、この『フィニッシュカット(デコレーションカット)』のしかたは人によって様々で、”サイン”をするのと同じくらいに、カットを見れば誰がカービングしたかがわかるほど特徴がでると言われていました。

まあこれは、『シェリダンマスター』と呼ばれる方々のレベルでの話でしょうが、逆に言えば、『それくらい特徴を出せる』ということかもしれません。

自分の感性に合った『フィニッシュカット』ができるように、僕のカットを見て『これはHIDEの作品だ』とわかってもらえるくらいになりたいモンです^^
日々精進ですね。

『フィニッシュカット(デコレーションカット)』についてはこんな感じです。

さて、これまで数回にわたり『カービング』の大まかな作業の流れを説明してきました。

これまでの説明でうまく伝えられたかわかりませんが、一つの作品を作るのに、図案からはじめて仕上げまで、”チョチョイのチョイ”というわけにはいきません。

図案を描くのにも、さらっと描けてしまうこともありますし、一週間かかっても描けない、まとまらないこともあります。

カービングにしても、完成までに何回刻印を打ったのかわからないくらいまさに”コツコツと”作業していきます。

そういった一つ一つの作業を”精魂込めて丁寧に”積み重ねていくことで、型押しにはない迫力や、存在感をもった作品になるんだ思います。

そしてここまでの作業は、あくまでも革に『カービング』という装飾を施した段階なので、当然このあと、染色や、仕立て、コバ磨き(笑)などの作業が入ってきて一つの作品になります。

手作りの作品の『温かみ』はこういった積み重ねからくるのかもしれません。

今まで読んでいただいた方々に、少しでもレザークラフトの作品が出来上がるまでの過程と、そこに”こもっているもの”が伝わっていればいいなと思います。

なんかこれでブログが終わりみたいな文章になってますが、まだまだこれからも続きます^^;
今後ともよろしくお願いいたします!!

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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2007年4月17日 (火)

カービング:サムプリント

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回は『サムプリント』を打つ工程についてです。

070417_01_thumbprint_4 『ペアシェーダー』に良く似た刻印で『シェリダンスタイル』では『サムプリント』と呼ばれています。

この刻印は陰影をつけるのに使われます。
写真を見ると、前回までのものより、影というか凹凸部分が表現されてより立体感が与えられています。

この刻印には、”ツルツル”のものや”縦線”の入ったもの、”横線”の入ったものなどがあり、表現の仕方によって使い分けます。

特にフラワーや、葉の波打った部分(スカラプといいます)への打ち方で、その印象がずいぶん違ってしまいます。

『サムプリント』についてはこんな感じです。

一応、ここまでで、刻印を打つ作業が一通り終わった事になります。

まだまだ説明していない刻印がたくさんあるのですが、今回のシリーズ(?)は、”カービングの大体の流れ”を知ってもらうために書いている(つもり)ので、今回説明しなかった刻印については、今後機会があればまた説明してみたいと思います。

途中、何回か説明させていただきましたが、ここまでの刻印の使い方や順番は、あくまで一般的だと僕が思っているものなので、他にもいろいろなやり方があると思います。

最終的にきれいに仕上がれば、どれが正しいという事はなく、カービングをする人の感性を表現できればそれでいいと思います。

最後に次回『スーベルカッター』での『フィニッシュカット(デコレーションカット)』という仕上げの作業の説明をしたいと思います。

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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2007年4月15日 (日)

カービング:ミュールフット

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回は『ミュールフット』についてです。

070415_01_mulefoot ミュール(=”らば”(雌のウマと雄のロバとの間に出来た雑種))の足跡に似ていることからこう呼ばれている刻印です。

この刻印は、前回の『ベンナー』のところでの説明にありました『ストップ』を打ったあとに数回続けて打ったり、何本も枝分かれして線がたくさんあるような部分に使われます。

この刻印で打つと、分かれ目の所にできるシワのような表現をしたりできます。

打つ場所によって、使う刻印の大きさや打つ回数は変わってきますが、これといった決まりはありません。

「使う人のセンスで、全体の雰囲気を見ながらバランスよく打つ刻印」と言ったらいいのでしょうか。

自分がどう表現したいのかによって打ち方が変わる刻印ですね。

『ミュールフット』についてでした。

さて、いよいよ『10000HIT達成記念プレゼント企画』の応募期限も、本日 4/15(日)の23時59分59秒と、迫ってまいりました!!

ご応募がまだの方は是非!!ご応募ください!!

プレゼントは先日の記事『プレゼント完成形。』に画像と仕様を説明させていただいております。

ご応募の方法は『応募要領発表。』をお読みください。

どしどしご応募ください!!!

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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2007年4月11日 (水)

カービング:ベンナー

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回は『ベンナー』という刻印での作業の説明をしたいと思います。070411_01_veiner

070411_02_veiner この『ベンナー』という刻印は、『リーフ(葉)』の葉脈、『スクロール(またはスワール)』(図案中にあるクルンとしたもの)の質感を表現したりするのに使います。

070411_03_stop_1 また、分岐している部分(茎や花の花弁)が止まるところに『ストップ』と呼ばれる役目をさせるのに使用したりします。

今回はちょっと簡単な説明になってしまいましたが『ベンナー』についてはこんな感じです。

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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『応募要領発表』をお読みください!!

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2007年4月 7日 (土)

カービング:フラワーセンター

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

070407_01_flowercenter 前回『バックグラウンド』まで説明したので、今日は『フラワーセンター』について。

『フラワーセンター』はその名の通りフラワーの真ん中に打つ刻印です。

この刻印はいろいろな形と大きさがあり、花の大きさや、雰囲気に合わせて選んで打っていきます。

この刻印のほかに『シーダー』という刻印で花の中心を打っていく方法もあり、いろいろと表現方法があります。

070407_02_flowercenter フラワーもいろいろな形があって、それぞれ適した表現方法や、逆にこんな表現をしたいという作者のセンスで変わってきます。

写真は『フラワーセンター』の刻印で打ったところです。

『花』を表現するのにはこういった刻印も使われるという例です。

余談ですが・・・
プレゼントのカービングも打刻が終わって『フィニッシュカット』のみです。
070407_03_present(←こんな感じです。先日のものより立体感や質感が増していると思います。)

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"


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2007年4月 2日 (月)

カービング:バックグラウンド。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

ちょっと間が開いてしまいましたが、カービングの作業の流れについての書き込みを再開したいと思います。

070402_01_background 『ベベラ』を打ったあとは『バックグラウンド』(背景)を打っていきます。

前回も書きましたが、どの刻印をどういう順番で打つかは人それそぞれなので、このバックグラウンドを最後に打つ人もいます(またはそれ以外の順番の場合も)。

『ベベラ』の次にバックグラウンドを打ってしまう利点には、ここで『 バックグラウンド』を打っておくと柄がはっきりとするので、このあと刻印を打つべき場所がわかりやすくなるということがあります。

070402_02_background 『バックグラウンド』を打つ刻印には何種類かあり、写真の二種類がポピュラーに使われています。

チェック柄のものは『マットグラウンダー』、粒が一列に並んでいるものは『バーグラウンダー』と呼ばれています。

どちらを使っても良い結果が得られますが、『シェリダンスタイル』では『バーグラウンダー』がよく使われています。

写真は『バーグラウンダー』を打ったもので、粒が”すきまなく”並ぶように打っていきます。

ちなみに、この刻印はきれいに打つのが難しいです^^; まあ何事も練習ですが。。。

『マットグラウンダー』はきれいに打刻した所がつぶれて平らになるように打っていきます。

こっちの方が易しい刻印だと思います。あくまで僕の見解ですが。

『バックグラウンド』についてはこんな感じです。

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2007年3月29日 (木)

カービング:ベベラ。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回は『ベベラ』について。

『カット』が終わったらいよいよ刻印を打刻していくわけですが、刻印を打刻していく順番は人それぞれだったりするので、今回は一般的だと思われる順序で説明していきたいと思っています。

『刻印を使う順序』という話が出てきましたが、それが人それぞれであるというのは、それぞれの『カーバー(カービングをする人)』が、その順序で打刻することで良い結果が得られるということで決めていたり、それがやりやすいなどの理由からで、これでないといけないという順序というものはありません。

良い結果が得られればそれで良い訳ですから。

070329_01_beveler_1070329_02_beveler 今回はまず『ベベラ』という刻印から説明していきたいと思います。

写真は『ベベラ』を打刻し終えたものです。

『スーベルカッター』でカットしたラインをこの『ベベラ』という刻印(写真の刻印)で打刻していきます。

色々な幅のものがありますが、どんなに幅が広くても、結局はコツコツと打っていかなければなりません。

この『ベベラ』で立体感や、重なりなどを表現していきます。

一番使用する刻印でもあり、一番時間のかかる作業でもあります。そしてこの『ベベラ』がきれいに打てているのとそうでないものでは、やはり仕上がりに大きな差が出ます。

大事な刻印ですね。

『ベベラ』についてはこんな感じです。

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2007年3月23日 (金)

カービング:カット。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回は『カット』について。

070323_01_knife 070323_02_cut 前回の『トレース』が終わるといよいよ実際のカービングの作業に入っていきます。

『カット』という作業に入るのですが、この作業は『スーベルカッター(またはスーベルナイフ)』という工具を使用して行います。

この『スーベルカッター』で、トレースしたラインをなぞりカットしていきますが、当然ここで失敗するとあとの作業にかなり影響がでてしまいます。

カットの深さなどもこのあとの『ベベラ』という刻印を打刻するにあたり、それを想定してカットしておかないといけません。

きれいに流れがカットできればその後の作業もやりやすくなるので大切な作業といえます。

『カット』についてはこんな感じです。

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2007年3月20日 (火)

カービング:トレース。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

070320_01_trace 今回は『トレース』(図案を写す)の作業について。

図案が描き終わったら、革に図案を写すわけですが、その前に、『トレーシングフィルム』というフィルムに図案を正確に写します。

そしていよいよ革に『トレース』するわけですが、使う『革』はタンニンなめしの革で、『渋革』『ヌメ革』などと呼ばれているものです。

まず、荒断ちした革を湿らしていきます。こうすることで、革の表面が柔らかくなり図案が写りやすくなります。

そうしたら、『トレーシングフィルム』を革の上に乗せ、鉄筆(写真)でなぞり、革にス図案を写していきます。やはり正確に。

これで一応カービングの準備段階といえる作業は完了するわけですが、ここまでの作業もいい加減にしてしまうとあとあとカービングに影響してくると思うので、キッチリやるようにしています。

僕の場合はこのようにやっていますが、『シェリダンマスター』と呼ばれるカービングの巨匠の方々は、革に直接図案を描いていったり、またはタップオフと呼ばれる手法を用いて革に図案を写し、さらに革に直接鉄筆で図案を修正しながらさらに手を加えていくなど、高度な技術を用いてこの段階をこなしていきます。

ここで図案を吟味していくことでさらによい図案にしていくわけです。

まだまだ自分には敷居が高い高度な技法ですが、いつかそういったこともできるようになりたいですね。

そうそう、このブログも参加している『夢×挑戦ブログ』『夢×挑戦’応援団’』というコーナーでこのブログが紹介されました。良かったら読んでみてください。

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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2007年3月18日 (日)

カービング:図案。

Leather works 『GATE』 の”HIDE”です。

今回からカービングの流れについて不定期にですが、ちょっとづつ書いてみようと思っています。

というのも、オーダーをしてくださる方などに、自分のカービングのアイテムを見せた時、必ずと言っていいほど『これ削ってるの?』とか『焼いているの?』『型で押してるの?』など、知らない方にはほんとに認知度がない技法なんだなと感じていました。

その度に、『使う革がこうで、カッターでカットして・・・』と説明しても、多分うまく伝わっていないんだろうなぁと思っていましたし、ここを見てくださる方の中にも、『カービングのやり方』などで検索される方もいらっしゃるようなので。

070318_zuan まずは『図案描き』についてちょっと書いてみようと思います。(写真はベルトの図案です)

図案を描く際、まず必要なのがカービングをするアイテムの型紙。元がないとはじまりませんので^^;

で、早速図案を描き始めるわけですが、まず最初に下書きをしていきます。

基本的に僕の場合『シェリダンスタイル』の図案を描くのですが、オーダーに応じて色々とやっています。勉強になりますし。

基本的なコンセプトやテーマなどがあれば、そういった感じをイメージにもって描いていくうちにだんだん形になっていくというのがほとんどですね。

しっくり来る形になるように変えていって見つけていくという感じ。

あと気をつけているのは『流れ』です。これが難しいんですが・・・^^;

まだまだすんなり描けるようになるには程遠いみたいです^^;

この図案がきちんとできていないと、やはりカービングも良いものができない気がします。当然でしょうが。。。とにかく時間がかかる作業ですし、重要だと僕は思います。

良い図案と良い技術があってはじめて良い作品になる。当たり前のことですが。。。

図案描きについてはこんな感じでしょうか。

でわでわ!!"Practice! Practice! Practice!"

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